土曜日, 11月 15, 2014
住宅の任意売却を考える前に・・・
先日、郵便受けに、任意売却を斡旋する業者の広告が入っていました。
不動産、この場合マンションなどの支払いが苦しくなり、支払いが滞り気味で銀行から競売されてしまいそうな時に、先に良い条件での売却をお手伝いしますよ!! というような内容が書かれた広告です。
しかし、任意売却の前に良く考えてみましょう。
まず、本当に支払えない額なのかどうか。住まいを売却してしまえば、当然、賃貸物件などに移住するしかありません。独身ならば確かに安いアパートに越したほうが月々の生活は楽になるでしょう。しかし、3人あるいは4人家族、もしくはそれ以上となると、結局高額な賃貸マンションを借りなければならず、解消した筈の住宅ローンとさして変わらない高額な家賃という負担が掛かってきます。終には、個人破産となる可能性が高いと思います。
つまり、お住まいの地域で、「購入した場合・賃貸した場合」の住まいのコストはだいたい月々このくらい掛かるものだという認識を持った上で、賃貸したほうがお得な場合のみ、売却することも検討に値するということです。
その売却もチラシの業者の任意売却とは結局、サラ金業者の現金買取であり、現金買取は媒介で時間を掛けて売却する時と比べて、良くて市場物件価格の7割ほどとなり、競売よりは良いものの、売り急いで損をする可能性が高いと思われます。
出来れば、支払いに苦渋する前に、近隣の賃貸相場などを調べた上で、売却して賃貸しても、さほど生活費に変化がないようであれば、通勤時間を30分あるいは一時間ほど延長した範囲で新たな住宅を賃貸・分譲双方でコスト比較し、生活圏そのものの移動を考えたほうが、現実的であると思います。
また、今のお住まいを売却する場合も出来る限り任意売却ではなく、不動産の専門業者を通して仲介・媒介で売却すると、ほぼ市場価格で売却することが出来ます。またローン残高が想定売却額よりずっと低いのであれば、多少の損は覚悟のうえで、急いで不動産業者に買い取ってもらうほうが、住宅ローンの苦渋から早く解消されて良いかもしれません。
いずれにせよ、収入に対する住宅費が高額すぎる場合は、どのようにしても生活苦は変わりません。どれだけ高収入でも住宅高騰地域に住んでいれば何時かは生活が破綻します。場合によっては住まわれる地域の変更と共に転職という思い切った選択も必要になってくるかもしれません。
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